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伊万里鍋島焼の特徴〜青磁〜

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青磁(せいじ)とは 釉薬そのものをさす。青磁釉の青い色は釉薬中に含まれる微量(1〜3%)の酸化第二鉄が還元焔焼成によって酸化第一鉄に変化して呈色したもの。 大川内では、今でも青磁の原石が使われている。

※寸法はすべてセンチメートルで表し、高さ:・口径・底径・の順に表記されています。
このページで見る緑青の発色は実物とは多少画像の関係上違ってくることがあります。(以下作品はすべて伊万里市教育委員会の所蔵品です)

青磁三足付皿(せいじみつあしつきさら)

青磁三足付皿(せいじみつあしつきさら)

●年代:1680年代
●大きさ:高さ: 7.8cmx口径 27.8cmx底径17.0cm 
(伊万里市教育委員会所蔵)

低い高台の外側に雲形様の足が三方につく、深緑色をした青磁の足付皿である。口縁を少し立ち上がらせて、そのところどころをしぼったような成形である。この作品は、盛期の鍋島青磁にしては珍しく、俗にいう少し煙をかぶったように黒味がでているが、かえって中国の青磁のような品格がある。底は蛇の目状に削り、薄く鉄釉を塗っている。窯詰め時のチャツによる21個の目痕がある。

青磁三足付皿(せいじみつあしつきさら) 底部



青磁牡丹文三足付皿(せいじぼたんもんみつあしつきさら)

青磁牡丹文三足付皿(せいじぼたんもんみつあしつきさら)

●年代:1690〜1710年代
●大きさ:高さ:8.0cmx口径30.0cmx底径17.0cm 
(伊万里市教育委員会所蔵)

底部から緩やかな曲面を以って立ち上がる、典型的な木盃形の体部を持つ皿である。低く幅広の高台の外側に雲形様の足が三方につく足付皿である。見込みには、咲き誇る大輪の牡丹を型打成形であらわしている。その構図は、前景として左右に開く枝葉を配し、その後ろに豊かに花開く花房を置き、その後景としていきいきと枝葉をあらわしている。それぞれの葉の葉脈は線彫りで表現し、鍋島の決まりどおり主脈と支脈は、僅かに離している。型打ちで表現した輪郭線は釉が薄く、その他は釉が厚くなるように、成形することにより、陽刻の牡丹文様を明瞭にしている。牡丹は、古来中国で花王として愛好された花木であり、鍋島では文様のモチーフとしてよく描かれている。

青磁牡丹文三足付皿(せいじぼたんもんみつあしつきさら)底部 底部は蛇の目状に削り、薄く鉄釉を塗っている。窯詰め時のチャツの目痕がある。


青磁向付(せいじむこうつけ)五客

●年代:1680〜1690年代
●大きさ:高さ:6.5cmx口径10.6cmx底径4.2cm 
(伊万里市教育委員会所蔵)

鍋島藩窯が置かれた大川内山には、青磁鉱石が産する。江戸時代に、中国龍泉窯の青磁にも比肩される鍋島青磁が、この地で多くつくられた。現在でも、それをつかって鍋島青磁がつくられている。鍋島藩窯の出土破片で最も多いのは青磁と言われ、藩窯では最初の頃、青磁作品の制作を意図したのかもしれない。成型はロクロで、底部から緩やかな曲線で口縁部に至るゆったりとした形である。数回にわたってたっぷりとかけられた青磁釉が、青碧色に発色した品格のある作品である。



青磁向付(せいじむこうつけ)

青磁向付(せいじむこうつけ)

●年代:1690〜1700年代
●大きさ:高さ:6.0cmx口径10.0cmx底径4.0cm 
(伊万里市教育委員会所蔵)

形成はロクロで、底部から緩やかな曲線で口縁部下端に至り、そこで緩く屈曲し帯状に立つ口縁部となる。内面に段を持った、たっぷりとした形である。数回にわたって重ねられた青磁釉が、青碧色に発色し、紫口鉄足がよくわかる清雅な作品である。