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伊万里鍋島焼

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伊万里鍋島焼は、佐賀県伊万里市大川内山で延宝年間(1673年)から廃藩置県(1871年)まで佐賀鍋島藩として御用窯が焼かれ将軍や諸大名、朝廷などへの献上や贈答品として作られていた。 鍋島文様として独自の焼物文化を作り上げ、世界の至宝「鍋島」とも呼ばれている。様式としては、染付鍋島、青磁鍋島、色鍋島などに分類され、特徴として繊細で品格を重んじ作られた。 日本画を思わせる写実的、立体的、また奥行表現があり,現在も伝承敬称とともに新たな鍋島を創造し挑戦し続けております。


◆伊万里鍋島焼の特徴

1.色づかい
色使いは基本色として染付のゴスの青色、色絵の赤、緑、黄色の4色で表現されている。
鍋島の作品とわかるようにこのようにしたのでしょう


2、高台(コウダイ)
「高台」(コウダイ)・・・
「 椀や皿などの底に付けた台。(足に当たる部分)が、鍋島では特に高く作られ手いるのが特徴。
側面に櫛目文や七宝繋ぎ文など緻密な文様を描いた点が特徴となっている。



3、濃(ダミ)の手法

●染付芙蓉文皿

●大きさ:高さ:4.4cmx口径14.8cmx底径8.3cm 1680年代 (伊万里市教育委員会所蔵)

見込みには、夏から秋に淡紅または白の大形の花を開く芙蓉を画面いっぱいに描いている。芙蓉は、「芙蓉の顔」というように美しい顔の代名詞になるほど愛好されたので、鍋島のモチーフに取り入れられたのだろう。裏面は唐花文を三方に配し、高台には櫛目文がめぐる。九州陶磁文化館に類品がある。


4、精巧な模様

●まるで定規、コンパスを使ったような精巧な幾何学模様も多くある。立体的なのに平面で表現されている。

◆色絵更紗文皿 

●大きさ:高さ:4.0cmx口径15.5cmx底径8.6cm
●年代:1660年代 
(伊万里市教育委員会所蔵)

初期の鍋島に多い更紗文の皿である。七宝文を角に配して、四角い区画を染付で描き、その中に赤・黄・緑の上絵を用いて菊花文を施している。器面全体を覆う文様でありながら、明るく軽快な印象を与えるのは、染付と緑色の明るい色調が大部分を占め、愛らしい菊花の規則的なデザインのためであろう。裏面は、唐花唐草文がめぐり、高台は雷文が描かれている。

◆典型的な割り振りの文様

●年代:1680年
●大きさ:高さ:7.9cmx口径29.6cmx底径15.6cm 
(伊万里市教育委員会所蔵)

緩やかな曲面を以って立ち上がる、典型的な木盃型をした尺皿である。力強く伸びた竹葉を二本毎に結わえた文様を一単位として、それを星型に配した優れた構成である。竹葉の葉脈は、揺るぎのない丁寧な細線であらわし、ムラのない染付を施している。枝葉を濃淡二種の染付で描き分け、その筆法はあくまでも丁重であり、それぞれの輪郭線は強く意識されている。裏文様は、牡丹文を三方に配している。染付の技法が最も発達した延宝期前後の優れた作品である。

●年代:1690〜1700年代
●大きさ:高さ:3.6cmx口径14.6cmx底径8.0cm
(伊万里市教育委員会所蔵)

器面の周囲を五分割し、それぞれに図案化した唐花文を、見込みに向かって天蓋の様に配している。見込み中央の余白が、花形になるようにデザインされており、そこには秀逸な図案構成の感覚と、巧みな美意識が読み取れる。精錬で緊張感ある作品である。類例が知られている。