HOME >> 焼物知識Box >>
有田焼ができるまで
有田焼が出来るまでの工程 (現代版) をご紹介致します。
| (1)採石 |
泉山陶石 400年前、朝鮮陶工であった李参平が、有田で発見後、磁器が焼かれるようになった。今では熊本県の天草陶石を主に使用している。 |
(2)粉砕 |
クラッシャーなどで陶石を粉砕し土を作り、不純物を除去し成型しやすいようにする。 |
(3)成形 |
手造り、型成型(石膏による型造りの原形)いこみ、機械轆轤などの方法で造り、生乾きの成型品を最終的に高台、渕削りし水拭きで仕上げる。 |
(4)素焼 |
器物や窯道具の損傷を防ぐため、窯内の温度は徐々に上げ約900℃で焼成する。この時に急激な冷却しないように気をつける。 |
(5)下絵付 |
下絵付けには酸化コバルトを主成分とする呉須で描く。吸収性のある素焼きの表面に直接筆で描くため熟練を要する。

素焼きした物に呉須で下絵を描く |

商品を染錦や赤絵と呼ぶ。 |
|
(6)釉薬 |
| 釉薬とは、陶磁器表面を覆う薄いガラス質のことで、長石、石灰石、硅石、柞灰などが主成分。それを施釉し、本焼成時に密着しないように高台を削り、拭き取る |

下絵付けした物に、釉薬を掛ける |
| ◆石灰釉
-- 有田焼の基本的な釉薬 -- |
| 石灰釉 |
SiO2 (酸化珪素) |
68.47 |
| |
Al2O3(酸化アルミニウム) |
11.41 |
| |
Fe2O3(
酸化鉄(?) |
0.09 |
| |
CaO(
酸化カルシウム) |
6.99 |
| |
MgO(
酸化マグネシウム) |
0.16 |
| |
K2O(
酸化カリウム) |
2.28 |
| |
Na2O(
酸化ナトリウム) |
4.45 |
| |
lg,loss(
灼減) |
6.03 |
| |
合計 |
99.88 |
| ◆灰マット釉 -- 名前紋の各商品に使用されている釉薬 -- |
| 灰マット釉 |
SiO2 (酸化珪素) |
57.30 |
| |
Al2O3(酸化アルミニウム) |
15.35 |
| |
Fe2O3(
酸化鉄(?) |
0.28 |
| |
CaO(
酸化カルシウム) |
10.02 |
| |
MgO(
酸化マグネシウム) |
0.51 |
| |
K2O(
酸化カリウム) |
2.60 |
| |
Na2O(
酸化ナトリウム) |
3.12 |
| |
lg,loss(
灼減) |
10.39 |
| |
合計 |
99.57 |
【資料提供】
|
陶芸化学開発
立花(RIKKA) 清川 貞稔さん
佐賀県西松浦郡有田町中部 |
|
(7)本窯 |
焼成は磁化させることにより、白磁の美しさを表現するもので、焙り焚き、攻め焚き、揚げ火などの焚き方を経て、約1300℃まで温度を上げる。焼成時間は約16時間。
|
釉薬を施釉して本窯入り前・焼縮みの歪みを防ぐためハマが敷かれている |
|
焼成は磁化させることにより、白磁の美しさを表現するもので、
焙り焚き、攻め焚き、揚げ火などの焚き方を経て、約1300℃まで温度を上げる。 |
|
焼成時間は約16時間。 |
|
(8)上絵付 |
本焼成後の商品に赤、黄、金など多くの絵具を調整し、720℃〜830℃の低温で焼き付ける。これら商品を染錦や赤絵と呼ぶ。 |